ハードディスクの容量が足らなくなってきたから外付けの新しいHDDを購入しよう。
そう思ってどの機種が良いか調べていたらNAS(ナス)という製品を見かけた。
NASとは一体何なのか?HDDとは違うものなのか?
そんな疑問を持つあなたにハードディスク購入の際に知っておくべき知識をご紹介します。
NASとは何か?HDDとはどう違うのか?
NASとはHDD(ハードディスク)の一種ですが、通常のハードディスクとは違って複数のパソコンから接続できるハードディスクです。
普通は1つのパソコンに1つのハードディスクを接続して使用しますが、NASを使用することで1つのハードディスクにあるデータを複数のパソコンから読み書きできるようになります。
NASがない場合はハードディスクの内容を複数のパソコンで読み書きしようとすれば、そのたびごとにパソコンとハードディスクをつなぎ変える手間が発生しますが、NASを使用することでその手間を省くことができます。
通常のハードディスクはUSBケーブルという線でパソコンとHDDをつなぎますがNAS(ナス)はLANに接続して使用します。LANとは「ローカルエリアネットワーク」のことで、狭い区域で使用されるネットワークの事です。
ネットワークを構築するにはハブあるいはルーターなどといった機器が必要になります。NASはネットワークにつなげて使用するものですから、家庭内でネットワークを構築していない場合は、基本的にはNASを購入するメリットはありません。
イメージ的にはこんな感じでしょうか。
父のPC
↓
NAS←母のPC
↑
子供のPC
一台のNAS(ナス)をお父さんやお母さん、子供のPCからLANケーブルで繋いでそのまま操作することができます。
お父さんはリビングで。お母さんは寝室で。子供は子供部屋でといった感じで離れた場所で1台のNASを共有できるのが特徴です。
NASのメリット
先ほども書きましたが、ナスはネットワークを介して複数のパソコンから操作することができます。パソコンとハードディスクをいちいち繋ぎ変える必要がないというのがメリットの一つです。
また、NASはネットワークにつなげて使用しますので、ネットワークにつなげられればパソコンのそばに置いておく必要はありません。
ハードディスクドライブは小さく見えて結構邪魔です。それがパソコンのそばに置かなくてもよいということになればパソコン周りがスッキリします。
NASのデメリット
NASのデメリットとして、容量が同じであれば通常のHDDよりは価格が高い傾向にあります。ネットワーク機能がついている分、値段が高価になるのは仕方ありません。
ネットワーク機能を使うためにネットワークの接続設定をしなければならないということもデメリットの一つです。
ですが、最近では簡単設定をしてくれるソフトウェアがついているNASもあるので、以前ほど接続設定に困ることは少なくなりました。
NASを購入するならどの価格帯の商品がおすすめ?
NASもハードディスクですから容量によって価格が変わってきます。
「ハードディスクも消耗品」と言いますし、動画ファイルを大量に扱うなど、よほど大きなファイルをたくさん扱うのでない限りは1テラバイトの容量で十分でしょう。
大容量のハードディスクを買ったとしても、その用量を使い切らないうちにハードディスクの寿命が来てしまうということも考えられます。
そこで、1テラバイトのNASということになると、実売価格で1万5000円前後という価格帯の商品が良く見られます。
具体的にはバッファローの製品がおすすめです。この手の製品の有名どころとしてはバッファローとIOデータというメーカーがありますが、僕はバッファロー製品を使っています。
まずは、このあたりのNASを念頭に検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
昔はパソコンは一家に一台という時代でしたが、今はパソコンも1人1台の時代になってきましたから、家庭内のパソコンをネットワークでつなぐ家庭も多くなってきたかと思います。
それにスマホの普及により、スマホによるネットワークの設定も簡単にできるようになってきました。
今、ネットワークを構築していないなら、この際ですからネットワークを構築してみてはどうでしょう?。パソコン周りをスッキリさせることもできますからおすすめです。